秋ドラマ

今期見ているドラマは、あさが来た、偽装の夫婦、遺産争族、コウノドリ、サムライ先生、掟上今日子の備忘録、下町ロケットになります。こうやって書きだしてみると意外と少ないな。もっと見てると思ってました。
終わってしまったのですが、好きだったのがデザイナーベイビー。黒木メイサ演じる主人公速水刑事の立ち位置が面白いドラマでした。新生児誘拐事件に関わる彼女の立ち位置はあくまで観察者だったんですよね。そのあり方が面白いなあと。あとはなんといっても安達裕美がよかったです。彼女が出ると画面内の空気が不穏になるんですよね、それがまたいいのです。彼女の役は白血病の息子の骨髄ドナー目当てで子供を授かった女性です。そして、大事な骨髄ドナーである新生児が誘拐されてしまったのです。もうねー母親のエゴと狂気をあますことなく体現してて素晴らしかった。「私が産んだ子なんだから、この子をどうしようが私の自由だ」というようなセリフがあるのですが、これってすごくどきってするセリフなんですよね。母親と子供は全く別の人間であり、子供は母親の所有物ではないし、その人生に関わることはあっても支配することはあってはないことです。通常ならばわかっているはずの事が非日常の中で麻痺してしまう感覚は恐ろしい。息子のためを思ってする行動が娘にとっては危ない行為*1だっていうの込みでエゴって恐ろしい。周りを見ることができなくなって極端に視野が狭くなるのがエゴなのかもしれません。
今作では妊婦だった速水刑事ですが、産休育休取ったあと彼女がどう変化するのかしないのかが気になります。見たいなー続編。

*1:臍帯血のみという約束だったが臍帯血が使えず新生児である娘を骨髄ドナーにしようとしていた。新生児をドナーにするのはさすがにまずい…。