迷路館の殺人

迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

迷路館の殺人<新装改訂版> (講談社文庫)

あー面白かった! フェアかどうかといったらギリかなあと思うけど、でも本格ミステリの雰囲気が好きだからいいの。今回惨劇の舞台となったのは迷路館の名にふさわしい廊下が迷路になっている館。隣の部屋に行こうにもぐるぐる迷路を通らなきゃいけれないという不便極まりない館なのです。いくら変わった建築家が作った館とはいえ、これはないよなあって(笑) 平面図を見ると部屋の広さよか廊下のが広いんじゃなかろうか。ありえない。まさに、ザ・フィクション☆って感じ。
今回は、作中作が間に挟まっている構成。作中作の部分のおちは読めたけど、本当のおちには驚きました。してやられました。でもって最後のページ。ああもう、このミステリ大好きやさんめとにやりとしたまま読み終えれてよかったです。館シリーズが楽しくなってきたので、次は順番通り『人形館の殺人』を読みたいなあ。さて、お次のとんでもからくり屋敷はどんなのかしら(ワクワク)。