Nのために

とにかく見ててしんどいドラマでした。CM入るとちょっとほっとするぐらい。しんどい中からどうにか光を見つけてそちらへ向けて歩き出そうとするたびにそうはさせまいと伸びてくる手にぞっとする。伸ばした手を振り払おうにもそれすら出来なくて死んだ魚のような目になる彼らを見るのが辛いです。辛いんだけど、面白い。
子供は親を選んで生まれてくることはできません。どの家庭に生まれるのかは運次第です。運というものはとても残酷なものです。だって運は平等に配置されてるんじゃないんだもの、不可抗力なんだもの。せめて周りの大人がもっと機能してたらあんな悲劇は防げたはずです。しかし、彼らにはそれさえなかった。高木警官は気にはかけてくれてたけれど、彼らを救いだすことはできなかった。表立ってく「苦しい、助けて」とはいえない子供とどう大人が関わっていくのか、これはすごく難しいことなんですよね。でもね、大人は子供の未来を奪ってはいけないんですよ、絶対にね。