2025年4月の読書

2025年4月の読書まとめ

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#読書メーター

ちょこさんの2025年4月読書まとめ - 読書メーター

斜線堂有紀『愛じゃないならこれは何』は愛をテーマにした短編集だ。自分を見つけてくれたファンに恋をしてしまいストーカーのようなことまでしてしまう地下アイドル、好きな人に合わせていくうちに自我をなくしていく女性たち、奇妙な三角関係を崩したくない男女の5人の物語が収録されている。「愛じゃないならこれは何?」に私は「これは愛じゃなくてエゴだよ」と答える。究極の愛の物語なのかもしれないが愛ってそんな独りよがりなものじゃないよ。エゴでコーティングしたものは愛とは私は呼ばない。思い込みで突っ走る強い気持ちさえあれば愛かというと私は違うと思う。

古内一絵『最高のウエディングケーキの作り方』は『最高のアフタヌーンティーの作り方』の続編である。思ってた以上にがっつりフェミニズムの話だった。テーマが結婚だけにド直球。日本は未だに選択的夫婦別姓導入には至ってないし、そんな国は世界でも日本しかない。選択的夫婦別姓は日本の伝統を壊すというがではその伝統とはいつの時代を指すのだろうか。そこら辺がすごく都合よくフワッとさせられてるなあと感じてる。個を大切にできなくて何が現代社会だ、先進国だ。そんなの糞食らえだよ。

フェミニズム小説といえば柚木麻子『オール・ノット』もまた社会派でありフェミニズムの流れを汲む小説だ。最終章は今を少し飛び越えた先の未来の話だ。ここで描かれる未来はディストピアである。しかし私たち大人の頑張りでこうならない可能性もある。どんな未来を子供たちに渡せるのかは大人次第だ。柚木さんの社会に対する静かな怒りを感じた。

ディストピア小説といえば桐野夏生『日没』もその一つである。桐野夏生ディストピア小説の相性は今までも示されてきてるだけにまあエグいですね。洒落にならない。この物語が絵空事であり続けることを願うしかない。