放課後

放課後 (講談社文庫)

放課後 (講談社文庫)

直木賞作家となり今や超売れっ子東野圭吾のデビュー作。主人公は女子高の教師で同僚教師や生徒からちょっかいをかけられてるってあたりが良くも悪くも東野作品っぽいなあと思いました。何この主人公のもてっぷり(笑) でもまあよくよく考えれば後々の東野作品でもこの手の愛され主人公って色々あるしね。そういう意味でも原点の作品だなあと思いました。
あとよく言われてるけど動機がなあ。この作品が発表された当時を思うと斬新だなあと思いました。ていうかほかの動機じゃダメだったのだろうか。どうしてもこれじゃなきゃとは思えなかったので。

大切なことはすべて君が教えてくれた

三浦春馬の妊娠力は半端ないってことですね。夏実(戸田恵梨香)に妊娠のフラグが立った時頭に浮かんだのがこれ。妊娠フラグがたつのは夏実じゃなくてひかり(武井咲)じゃないのかなーと思ってたけど予想と違ってました。妊娠疑惑→やっぱ妊娠してなかったよという流れのほうの妊娠フラグだけど。それぐらいの釣りをこのドラマならすると思ったもの。
それにしても今どきの高校生って案外真面目なんだなあと修二(三浦春馬)がつるし上げにされるシーンで思いました。熱いね、高校生って。もっと悪意が渦巻くカオス状態の教室になるかと思ってたのに。ていうか基本的にあのクラスの子たちはいい子なんだろうなあと。ひかりが修二に近づいたのだって好意からだもの。夏実への悪意からじゃなかったもの。
しかし悪意がないこと=素晴らしい事じゃないのが現実。修二と綾(内田由紀)の人物造形がそれを物語ってると思います。自分にとっての正義を押し通すことが何より大事。でもそれって自分のためであって誰かのためじゃないもの。