- 作者: 飛鳥井千砂
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/07/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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生まれ育った土地に対してどのように感じているのか、それは人それぞれです。愛着がある人もいれば、全部捨ててしまいたいもしくは捨ててしまったという人もいる。このお話の主人公は故郷に対してあまりいい印象を持っていません。なので彼は大学進学で上京してからその足場を故郷にうつすことはありませんでした。そんな彼が仕事で久しぶりに故郷で長い時間を過ごすことにより色々な事を考えます。やっぱりこの街は自分に合わない愛着なんかないと思っていたのが徐々に変化していくさまは読んでて心地よかったし、面白かったです。
主人公の恋人、家族、地元の人たち、職場の人たちなどたくさんの人が出てくるんだけど、雑多な印象にもならず話に広がりを感じられたのもよかったです。キャラ立ちもいいし連ドラにしてもよさげな感じ。以前、春馬くんと戸田ちゃんがドラマやってたけれど今一誰得ドラマだったので、もし再度共演することがあるのならばこんな感じの話をやって欲しいなあ。