ズームーデイズ

ズームーデイズ

ズームーデイズ

8歳年下の恋人ズームーとの出会いから別れまでの7年間を描いた小説。父親が小説家で主人公も小説家という設定のため、井上荒野本人を思わせます。本当のとこはどうだか知りませんが。
井上荒野はこういった日常の淡々とした日々を描くのが上手いです。ただ単に日常を丁寧に書き込んでいっただけではこういった雰囲気は出ません。うまく言葉にすることが難しい感情を切り取って風景として見せているからでしょうか。エンタメ小説もいいけど、たまにはこういう小説も楽しいです。