演じられた白い夜 - 黄昏オレンジ

閉ざされた雪の山荘での殺人事件。いわゆるクローズドサークルもの。中に劇中劇が登場しています。淡々とお話が進むけど、うーん、いまいち乗り切れず。最近の近藤史恵のが好みです。

「しかし、本格推理をやろうとしたときに、演劇は小説と違って大きなハンデがあるんや。なにかわかるか？」
真鍋祥子が答える。
「役者のランクによって、犯人がわかってしまう、ということでしょ」

まさにその通り。だからこそ、私はテレビドラマでは犯人役があらかじめ分かっている古畑任三郎形式が好きなのです。なぜ殺したのか、どのように殺したのかは役者のランクではわからないしね。