薔薇を拒む

薔薇を拒む

薔薇を拒む

ラスト近くまでは普通の小説という感じでした。可もなく不可もなくというか。が、物語が終わる間際のとこでぐっと引きつけられました。なるほど、この切ないラストのために物語が描かれたのだろうかという気持ちになりました。後味は悪いです。しかし物語として美しいのでそこまでいやな感じはせず、むしろ切なさであったり物悲しさがあとに残ります。絵的に映えると思うので映像化に向きそうな感じの本でした。