水の時計

水の時計 (角川文庫)

水の時計 (角川文庫)

幸福の王子さま』を下敷きに臓器提供とは生とは死とはを問う話。ハルチカシリーズが好きなのでじゃあここらでデビュー作でもと思って読んでみました。面白くなかったわけじゃないけれど、もう少し構成変えてたらよかったのになあと感じました。たとえばだけど最初の部分をもっと削ってさっぱりさせてみるとか。そのほうのがバランスいいと思うもの。テーマの選び方はうまいなあと感じたものの、やや荒削りな印象。その分、デビューしてからめきめきうまくなっていった作家さんなんだなあというのもよくわかりました。