- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2011/07/22
- メディア: コミック
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何かクラスの中に見えない階級とかがあってその階級にあわせて「どのくらい大きな声で笑っていい」とか「教室の中でどのくらい自由に楽しそうにふるまっていい」とかが決められてるみたいな…(略)
誰がえらくて誰がえらくないっていつどうやって決まるの?
誰が決めるの?
わたしたちみんな同じただの中学生のはずなのに
ただの同じ人間のはずなのに
以上はひなちゃんのセリフからの引用。全力で同意します。こういうヒエラルキーっていつの間にか出来上がっていて暗黙の了解になってたりするけどでもそんなの誰が決めたんだって話。誰に何の権利があってそんなこと勝手にしてるわけ?って。そりゃーもしかしたらその子たちにもそれなりの事情はあったりするのかもしれない。知らないとこでストレス抱えてたりしててその腹いせで女王様や王様になってるのかもしれない。でもね、それはあなたたちの事情であって他の人を巻き込んでいい理由になんかはならないの。
このマンガも面白さって主人公の零くんだけではなく周りの人たちの書き込みも丁寧だから、物語に厚みがある事だと思います。ちゃんとみんな人間になってるもの。だからこそ、現実をきつめに描いたリアルの部分とそれをフォローするファンタジーの部分とのバランスのとり方が抜群なのだと。表現媒体が小説だろうがマンガだろうがアニメだろうがドラマだろうが映画だろうが、面白い物語に触れてる時って幸せだなあと本当に思うのでした。