スタバトマーテル

スタバトマーテル (中公文庫)

スタバトマーテル (中公文庫)

母性というのは神聖化されがちだけども物事には裏と表があるように母性だって何も素晴らしいものばかりだとは限らないわけで。そんなわけで母性の恐ろしい面が描かれた本でした。母性ってさ、ある種自己愛に近い部分もあると思うんです。でもってその自己愛の部分がいきすぎちゃうと歪んだ母性になるのかなーと。
後味悪い話だったけどでもそのほうのがこの話の結末には合ってる気がします。さて、彼女の行く末はどうなるかなあと想像しつつ幕を閉じるぐらいがちょうどよいもの。