最高の離婚

今回も名言が出てました。「幸せになるために好きになるんじゃない」「好きな人とは気が合わなくて気が合う人は好きになれない」これ全力で頷きました。うんうん、そうなんだよね。もちろん気が合うから好きになるってこともあるんだけど、好きな人と気が合う人がイコールで常に結ばれるわけではありません。人生はままならないことの連続なのです。
家から出ていくために最後に光生に手紙を書いた結夏。そのために彼女はかわいい便せんを買ってきて一発書きではなくシャーペンで丁寧に自らの気持ちを綴ります。しかし、その手紙は光生に届けることはしませんでした。手紙を破り捨てチラシの裏にマジックで走り書きをして彼女はでていきます。わざわざかわいい便せんを買ってきて長々と手紙を書くのは「ガサツな結夏」ではない、そんなのは自分のキャラじゃないとばかりに破り捨て「自分らしく」チラシの裏に走り書きをしてそちら光生に残していくんです。切ないなあ。大事なものは遅れてやってくる。だから人生は難しいんです。大事なものにお別れをするのはすごく辛いけど、そうしないと前に進めない。前に進むため、先に行くために大事なものから離れる勇気も必要なんです。
淳之介の突然のプロポーズには驚いたけど、たぶん彼は薄々結夏の気持ちが自分には向いていないのがわかってたんでしょうね。だからこそ、ちゃんとけりをつけたかった。ちゃんとふられたかった。そういうふうに感じました。「あんたじゃない」と結夏にいわれて「くそババア!」っていった時には「ええっ?」って思ったものの、そのあと結夏が「クソガキ」って返してたのを見て「くそババア」は結夏が罪悪感持たなくていいようにあえていった言葉なのかなあと感じます。そうやっていってくれたおかげで少し楽になれたんじゃないのかな。
しかし私をあんなにキュンキュンさせてくれた淳之介がここで退場とは手痛いです。彼は結夏の光生への思いを気づかせる役割の人間なのでここで退場でも致しかたがないんですけどね。でもでももう少し、あと少しでいいから見てたかったなあ。