遍路

偏路

偏路

上京して女優を目指してた娘が夢破れて実家に帰ってきて父娘でひと悶着起こす話で小説ではなく戯曲の本です。巻末の父娘対談にあるように本谷父娘の実話をベースにしているんですよね。会話は本谷作品らしくエキセントリックだし面白かったんだけど、巻末の対談読んじゃうとちょっと物足りなく感じてしまいました。サービスとして父娘対談を収録したと思うんだろうが、現実とフィクションの距離の取り方を思うとなかったほうのがより中身に集中できてよかったのかも。なんとなーく蛇足に感じてしまって。面白くなかったわけじゃないだけになんかもったいなかったなあ。