人間の完成

人間っていつ完成するものなんでしょうか。完成っていうとちょっと語弊があるけど、「このひときっと10年たってもこうなんだろうな」とか思われたりすることなのですが。つまり、完璧という意味ではなく、人格の硬直という意味です。
この間、高校時代の友達の結婚式に行ってきました。懐かしい面々にあって色々な話をしました。その時、「高校生の頃って今の私たちの年の人間はもっと大人だと思っていたし、そうなっているだろうと思っていたのにね、私たち変わんないね」という話になったのです。そして、「きっと40過ぎても50過ぎてもこうなんだろうね」と。
つまり、良きにしろ悪しきにしろ、私たちの人格は気がつけば固定されていたのです。それがいつだったのかは明確にはよく分からないけど。ただ、人格が硬直してしまったことを知らなかった10代は、そうではなかったのでしょう。そのことに気づいてしまった今が、その時期なのかもしれません。社会に出て色々な壁にぶつかっていくうちに、柔らかかったものが固くなっていったのでしょうか。不安定だったものが安定したという言い方もできます。でも、みんなそれぞれ遠くに来てしまったのだなーと感じました。