ないものねだり

年を重ねるにつれ、みんなどんどん置かれてる状況が変わってきます。自分と全然違う状況にいる人にたまに会うと、こういう生き方もあるんだよねとなんだか複雑な気持ちになることがあります。学校出て数年はみんな似たり寄ったりだけど、女の人って20代半ばを過ぎると結婚してるのかしてないのか、子供がいるのかいないのか、いるとしたら1人なのか複数なのか、子供がまだまだ小さいのかちょっとは手を離れているのか、働いているのかいないのか、働いているとしてパートなのか派遣なのかフルタイムなのか、といった無数の選択肢によってカテゴリ分けされてます。で、自分と違ったルートをたどっている人を見るとき、あの時ああしてたら私はこっち側にいたのかもしれないとかって思っちゃうわけです。もうさ、しょうがないんだけどそんなこと考えてもっていうのは重々承知の上。でもって女の人っていうのはそのカテゴリ分けされた中同士で固まっちゃうから昔はあんなに仲良かったのになんだか疎外感が…とか思っちゃうのです。だけど、あちらとこちらって本当は鏡なんじゃないかと。鏡で映った違う自分じゃないのかと。だからそれを見て羨ましかったり、ホッとしたりとかするんじゃないのかなと思うんです。人間って欲張りだから、ないものねだりをしてしまうんですね。
その点、男の人って学校出たら就職して定年までコースが標準じゃないですか。まあ、今の20代見てると色々厳しいこともたくさんあるけれど、結婚してるかしてないかみたいなことがそこまで人間関係に影響しないように思います。みんな似たような感じで年をとっていく。それが男の生きる道。そう思うのですが、どうでしょう。