夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

独特の文体が作り上げる不思議な恋愛小説。話題にはなってるし一度は読んでみたいと思っていた森見登美彦です。なんて言ったらいいのかよくわからない不思議ワールドに引き込まれて楽しく読めました。ほわっと地上から3メートルは浮いてそうな世界観なのに、芯を貫いているのは正統派恋愛小説っていうのがおかしみを誘います。妄想ばかりで外堀を埋めるのに心を砕きすぎる先輩に、緋鯉を背負って学園祭を歩いちゃう天然系の黒髪の乙女のカップルはとってもかわいいですね。私は樋口さんと羽貫さんの怪しいコンビが好きです。この人たち本当は何やってる人なのかしら。
あと、装丁もかわいらしくて本に合ってるのも素敵。