流星の絆

今回は時効1週間前から時効当日までを描いています。
柏原と屋上で電話をする功一。夜景をバックにした功一の顔に当たる光の具合が綺麗だと思いました。色々な思いを胸に柏原と話をしているわけだけど、いい顔してますね、二宮くんは。
いつも楽しく過ごしていた馴染みの店で、自分の父親がかかわったかもしれない殺人事件の被害者の遺族として改めて功一と対面した時の行成のひんむいたような目が気になります。要潤ってこういう顔もするのね。
そしてついに時効当日。戸神宅で容疑者と被害者遺族が向かい合うように座って迎えます。現実では殺人事件の関係者がこのような形で対面することは中々難しいですが*1、あえて直接対決をさせることで3兄妹の親離れを描きたいということなのでしょう。
襤褸を出した戸神政行を目の前に泰輔はすぐに警察に電話をしようとしたり政行に殴りかかったりします。一方の功一は「何で殺した。言えよ、何故親父たちを殺したんだ」と凄みます。この兄弟の違いが性格の違いだけではなく、背負ってきたものの違いなのかなと思います。功一も泰輔もどちらも親を亡くして幼い妹を守っていかなければという思いは強かったでしょう。だけど、功一は父からハヤシライスのレシピを教わっていただけにもっとその責任を感じているのだと思います。なぜ、両親は殺されなければならなかったのか。この命題を乗り越えなければ大人になんかなれないわけで。一種の通過儀礼です。
残すところあと1話。ミステリとして真犯人はまさかあの人?っていう部分を楽しむのもあるけれど、有明3兄妹がどう親離れをして生きていく道を見つけるのかのほうが気になります。終わりよければすべてよしなので有終の美を飾ってほしいところです。
あと、柏原と有明3兄妹が対峙して詐欺行為を告白するシーンの静奈が可愛かったです。基本的に静奈はいつも髪をおろしてるんだけど、このシーンはアップにしててこれも中々。白いコートもよく似合っててこれまた可愛らしいです。ていうか、私もあのコート欲しい。

*1:私は無理。気がおかしくなりそう。間に誰も入れないでさしではきつい。