- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/12/24
- メディア: コミック
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家光編ラスト1話は切ないお話でした。御内証の方のくだりで「それでも以前の有功なら家光を諫めたかもしれない」というナレーションが、有功が家光にお褥辞退を訴えた時に「以前の家光であれば果たして納得したであろうか」というナレーションが入ります。この2つが何ともやりきれないです。生きるということは変わることです。変わるというのは以前のその人ではいられないということです。いい悪いの問題ではなく、生きてる限りにおいて変化することを拒むことはできません。家光が「……そうかそなたもわしもなんと遠くまで来てしまった事かのう…」というセリフはまさにそのことを指してるわけです。うーん、切ないです。
続いて登場する4代将軍家綱のお話はあっさりしているものの、最後の「…左様せい」という言葉が悲しく響きました。
そして満を持して登場の5代将軍綱吉。学問に精通していることやばっさばっさと切って捨てるような政治をできる所なんかは母親譲りだけど、こう来たのか…と。この先、史実に絡めながらどう次の世代につないでいくのか楽しみです。