- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/05/10
- メディア: 文庫
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結婚っていうのは契約なんだ。社会契約なんだよ。もともと、愛なんかとは無関係なもんなんだ。愛していれば幸せな結婚生活が送れるなんてのは、幻想もいいとこだ。本人同士に契約を守り通すんだっていう強い意志がない限り、結婚はいつか破綻するのさ。契約っていうのはそういうもんだろ?
シビアだけど、私も結婚ってそういう面があると思います。恋愛結婚が主流となった今ではこういう考え方って嫌われるんだろうけど、もともと結婚ってそういう社会契約的なものだったと思います。だからこそ、何としても守り抜かなくてはという気持ちが大事なわけで、その気持ちが薄れてしまったら波にさらわれる砂の城の如く、幻になってしまうわけで。
恋愛は本人同士の問題だけど、今でも結婚は本人同士だけの問題ではありません。色々ややこしい事柄がからんで来るのを見るにつれ、元々の結婚制度が持っている力について考えさせられます。