憂鬱のハスビーン

憂鬱なハスビーン

憂鬱なハスビーン

東大を卒業して外資系一流企業で一番のスピード出世をして弁護士の夫を持ち寿退社をした凛子の胸の内を描いた話。学歴だけじゃ、仕事だけじゃ人間はうまくは満たされない。そのことを凛子の一人称で淡々と語られています。夫は彼なりのやり方で凛子を気遣ってくれるし、姑も気を使ってやさしくしてくれてるし、両親も不器用だけど凛子に対しての思いもある。はたから見たら幸せそのものなんだけど、立ち位置によってはなかなかそうは思えなくて。贅沢病と言われるかもしれないけど、いくら周りが優しくて気を使ってくれていてもダメな時はダメなんだよね。それをちゃんと気づいてうまく自分のプラスに持っていけれるかどうかはその人次第なわけで。面白かったです。