アイシテル〜海容〜

息子智也(嘉数一星)が犯した殺人事件によって加害者の母になったさつき(稲森いずみ)の物語。火曜日の子役がちょっと…だったので、ちゃんと見れる子で安心しました。私基本的に大根役者に割と甘い方で、雰囲気があれば、ドラマを破壊するほどひどくなければ、さほど気にはしません。だけど、それでもアタシんちの男子はひどかった。
もっと暗くてじとってしたドラマなのかと思っていたら、そんなことがなくてちょっと拍子抜け。まあでも今回は、智也が保護されるまでだったので当然っちゃ当然なんだけど。息子の犯した事件によって加害者家族・被害者家族ともに人生が変わってしまうわけなんだから、その前がいかに明るくどこにでもあるような普通の家庭であったのかを描かなきゃいけないんだもの。
稲森いずみはよかったと思います。パート主婦なのにあんまり生活感なさげなのが気になったけど、普通のお母さんって感じで安心して見れました。智也が保護されたことを知ってさつきと和彦(山本太郎)が話をしているシーンは、リアルだなあと思いました。お互いに責任のなすりつけ合いをしたり、和彦が「産まなきゃよかったんだよ」といったのに対してさつきが「そんなことないわよ」と言い返すところなんてありきたりの会話だっていうのに、それが逆に野口家がいかに普通の家族であったのかを表してました。
一方の加害者家族の小沢家。聖子(板谷由夏)が「キヨタン(佐藤詩音)が帰ってくるからここで待ってる」と言い出した時はトライアングルの葛城母を思い出しました。うわーホラーなの?と。壊れた家族を表現するのに手っ取り早いからなんだろうなあ、このセリフ。
智也はなぜ、殺人を犯したのか。とりあえず、来週もみる予定。