赤鼻のセンセイ

楽しみしていた課外授業。健康な子供を遠足のような形で引率する場合でもそうだと思うんだけど、入院治療をしなければいけないほどの病気の子供たちを連れてなのに、なぜ誰一人下見に行ってなかったの? ちょっと信じられないんだけど。だって、家族で遠出じゃなくて、院内学級の課外授業ですよ。ちょこちょこっと調べただけで、目的地に着くのにどれぐらいかかるのかとか危険な箇所はないのかとか、実際足を向けてみなければわからないじゃないですか。何かあった時のために医師連れにしてるんだし、大丈夫☆とかありえない…。田川先生(小林聡美)がいるっていうのに何なのかしら。誰か一人でも下見に行ってればわかってたことじゃない。八重樫(神木隆之介)が発作で苦しんでるとか、じゃあもっと行き先配慮してよと思うし。こういう脚本の詰めの甘さがあると、とたんに興ざめです。エピソード自体は美しいんだけど、感動させようっていうのが見え見えで心は萎え萎え。
和田(須賀健太)に田川先生が「人に頼むんじゃなくて、生きて自分で見に行きなさい」とかってセリフはよかったけど、でもその前で私の気持ちがしおれてたので、響かず。リアリティがある程度ないと、どんなにいいエピソードを持ってきてもダメなんだなあと思いました。
もったいないなあ。キャスト陣に文句はないんだけど、正直きつくなってきた。私だってこんな文句タラタラ垂れ流したくないよ。