黄泉路の犬

黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)

黄泉路の犬―南方署強行犯係 (徳間文庫)

南方署強行犯係シリーズ2冊目。テーマは動物愛護。私は動物は好きだけど、自分でちゃんと最後まで責任を持てるという自信がないので飼うという選択をしない人間です。かわいいだけじゃあだめだもの。おもちゃじゃないんだから。

「なにより、自分の愛情が単なるエゴじゃないかと思えることがいちばん怖いの」

「愛情があれば、どんなことでも乗り越えれられるなんて考えてへんけど、でも、愛情があれば解決できることって、結構多いと思いますよ」

愛情って表裏一体のものなのだと思います。人を救うこともあれば、傷つけることもある。発露の仕方によって全然違った意味合いになる微妙なもの、それが愛情なのだと私は思うのです。