99%の誘拐

99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐 (講談社文庫)

倒叙型のサスペンサブル誘拐小説。ハイテクを駆使した誘拐はまるで20年前の誘拐事件をなぞっているかのごとく進行していく。果たして誘拐は成功するのか? っていうのがあらすじだけど、これ20年前なららすごい!ってなったと思うけど、さほど今の私には響きませんでした。サクサク読めるんだけど、それだけっていうか。割と予想通りに物語が進んでいっちゃって、物足りなかったです。大きなどんでん返しもなかったし。
リンク張ってるのが文庫本だからあれだけど、私が図書館で借りてきた単行本は表紙が紳士を写実的に描いたもので*1、無駄に不気味でした。何を想ってこの表紙を選んだのか知らないけど、編集者は売る気があったのかどうだか非常に疑問。だってなんだかお墓からはい出てきたゾンビみたいで怖いんだもの。話の内容にもあってるとは思わないし。

*1:しかも顔色が非常に悪い