女王様と私

一気読みしちゃったし面白かったと思うんだけどだけどだけど、好きじゃないです。だって主人公が44歳で巨漢でいかにもオタクルックで引きこもり歴20年でロリコンで人形を妹にして一人二役でぶつぶつ言ってるような人なんだもの。ごめんなさい、無理です。いや引きこもりでもオタクでもデブでも引きこもりでも人形とブツブツ喋っててもそれは別にいいの。ロリコンっていうのがダメ。だって娘を持つ身でありかつては少女であった私はローティーンの女の子相手に色んな妄想したりハアハアいってたりするっていうのが耐えられないのです。
それ抜きにしても、最初が「真藤数馬のうんざりするような現実」で始まり、長い長い「真藤数馬のめくるめく妄想」が続くのを読んでるうちになんとなくおちが想像ついちゃったというのが手痛いです。ああ、やっぱりなあと。で、これまたおちの気持ち悪さが何とも言えない。読んでる間は物語にすっぽり入れて面白く読めてたんですけどね。

「ゥチにゎ詩音ちゃんの気持ちがゎヵるョ」

「ヵッコィィベンチがぁるヵら、そこで待ち合ゎせょぅ」

仮想妹との会話や小学生女子とのメールのところはこんな感じにギャル文字で書いてあって、歌野晶午よくもここまでコピーして書くなあと感心しました。