動物保護運動の虚像

動物保護運動の虚像―その源流と真の狙い

動物保護運動の虚像―その源流と真の狙い

そりゃ人間のせいで絶滅の危機にひんしてる動物は守らなきゃいけないとは思う。だけれどもあのやり方はいかがなものかと各種環境保護団体*1に対して疑問を持っていたんだけど、なるほどこのような仕組みだったのですねーと。
要するに大統領がブッシュだろうが誰だろうがアメリカって国はジャイアンなわけだ。俺のものは俺のもの、お前のものも俺のものっていう例の論理が正義として発動するとこういった形になるのだなあと思いました。すごいね、アメリカ☆とかでも書かなきゃやってられないなあ。
この本なのかではクジラ・オットセイ・アザラシ・マグロ・アフリカゾウタイマイなどがどのように保護を申し立てられてそれがいかなる理由であったのか、どのような経過をたどってそうなったのか、その措置をとったことによってどういう結果が生じたのか、元々の状態だどうだったのかなどを描いています。いやーすごいなあ、現状のルールのまま量をするのならば問題はないという科学者の見地を無視して「クジラは賢いしかわいい動物だしとっちゃダメ。ていうかクジラ漁するなんて野蛮人だろ」という姿勢を一貫して貫いてるなんて。だったら最初っから科学者の話きかなきゃいいのに。
ひとつの物事を考えるとき、片側からしか見ないというのはいかがなものかと思ったので読んでみたわけですが。こちらはこちらで話を鵜呑みにしていいものかどうかっていうのもあるしね。まあ、自分がどのスタンスに立ってものを考えるかっていうのが大事なわけです。

*1:グリーンピースとかあれすごい。