さよなら、妖精

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

米澤穂信を読破すべく読んでみたけど、合いませんでした。今まで米澤穂信はすべて面白く読めてただけに残念。だってさ、主人公にいらつくんだもの。戦争って一高校生が頭でっかちに思ってるほど、優しいものじゃあないんだよ。色んな思惑が絡んだ結果起こったものであって、平和ボケした日本人の若者が何ができるっていうんだろう。思い上がりも甚だしい。それゆえ、第3章のラストでああいう展開になってちょっと胸がすく思いはしましたが。
当事者には当事者にしかわからない思ってものがあるものなんだ。