八日目の蝉

今回の見どころは久美(坂井真希)。息子を取り返しに行くも、息子は自分のことを覚えてはいなかった。そんな彼女のとった行動は、あくまで見知らぬ他人として息子に接するという道。この部分は見ててすごくぐっときました。色んな想いを抱えつつも、「母」として息子に会えなかった彼女の苦悩を坂井真希はよく表していたと思います。切ないね。
切ないと言えば、サライさん(高畑淳子)も切ない。このドラマを通じて描かれているのは母性とは何かです。育児ノイローゼから子供を放り投げてしまった若かりし日のサライさん。そんな過去を抱えるサライさんを高畑さんの熱演が光ってたと思います。
ここにきてもやはり違和感が拭えない希和子(壇れい)。とにかく「薫」「薫」とかわいがっているように思うけど、でもそれって本当の意味での母性? やはりどこか壊れちゃった女たちの物語なんだろうなあ。
最近、めっきり子役レベルが高いけれど、薫役の小林星欄ちゃんかわいいですね。あのつぶらなおめめで見つめられたら、息吸うのも忘れちゃいそうだ(笑)