Mother

奈緒松雪泰子)が置き引きにあった時はオイオイちょっと不用心すぎやしないかねと思ったものの、桃子さんに会わせるための展開だったんですね。
つぐみ(芦田愛菜)が奈緒に気を使っている様はやっぱり痛々しい。そこの部分を指して子供っぽくないこまっしゃれた子っていうのはちょっと違うと思います。虐待されてる子はしばしああいう反応を見せるものだし。本当はわがままだって言いたいしもっと思いっきり甘えたりだってしたい。だってまだ1年生なんだもの。でも、それができないのが虐待児。そこのとこ含めてうまく描いてあると思います。
テレビで自分のニュースを見ながら「悲しんでなんかいないよ」ってつぐみがいうシーンが本当にたまらなく、悲しい。この子は分かってるんだよね。それがたまらなく、悲しいのだ。本当なら、「ママが心配してるから、やっぱママに会いたい」って思うはずなのに。奈緒に気を使ってるっていうのもあるんだろうけど、でもつぐみの本心っぽく思えて余計に悲しい。