Mother

仁美(尾野真千子)が逮捕されたり奈緒松雪泰子)の判決が出たり葉奈(田中裕子)が入院したりと色々盛りだくさんだったけど、でもなんと言おうが1番の見せ場は最後の電話のシーン。芦名愛菜ちゃんすごすぎ。この子5才にしてすでに子役じゃない。立派な女優さんだわ。
峻輔(山本耕史)がいっていた「あなたの罪は母性を持ってしまったこと」っていうのは重いです。母性っていうのは大きく暖かいものであると同時に、恐ろしいものだったりもします。そういう側面を端的にあらわしたセリフだなあと感じました。このセリフが八日目の蝉で効果的に使われていたらもっと違った感想を持てただろうに。あちらはまさに「母性の罪」の話なんだから。
みんなが幸せになれてなおかつ無理のないラストってなんだろう。奈緒と玲奈=つぐみの行方も気になるしうっかりさんの最後も気になる。でも仁美のフォローも欲しいところです。今回、泣きながら「死刑にしてください」といっていた仁美。この描写を持って改心した元虐待母にされてしまったらいやだなあ。軽い虐待ではなく、真冬に娘をゴミ袋に入れて捨てるなんていきすぎた行為をしてしまうぐらいなんだから。虐待の問題は根深いものです。決して一筋縄ではいきません。15分延長で踏み込む余裕が出るとよいなあ。