うぬぼれ刑事

顔、手、声ときて今回は口に惚れたうぬぼれ(長瀬智也)。夢のシーンで何回もキスを迫られるんだけど、そりゃたまらんとねと思いました。残念だったのはうぬぼれと裕子(戸田恵梨香)の絡みがラスト以外はすべて夢の中であったこと。これはこれで面白くもあったんだけどやっぱもっとがっつり絡んで欲しかったなあ。
事件の骨格はよくある話でそのリアルさに少しぞっとしました。色々小ネタをぶっ込んでコメディ色を入れててもベースがシリアスなのでそこが恐ろしいというか。ああいう空気をうまーくドラマにしてエンタメに仕上げてるとこはさすがと思いました。クドカンって最初は小ネタ満載のコメディ色強めで入ってきても、どんどんシリアスにシフトしてくんですよね。そこのところのバランスは私は好き。
今回、被害者の写真を見てひとめぼれきたーと思いきや、違ったっていうのが面白かったです。うぬぼれの犯罪者レーダーの精度の高さが半端なくて恐ろしい。好きになった女性が犯罪者って設定だけ聞くと笑えるのに、こういった展開を見せてくと違った感覚が芽生えてきてちょっと予想外。こういうとこクドカンうまいなーと思いました。きっとこの先話を重ねていくごとにうぬぼれの色んな面が見えてくるんだろうなあ。最終的にどこに着地するのか興味津々です。最初は毎回パターンに陥ってマンネリしちゃうのかなーと思いきや、毎回少しずつずらしてきてるのが楽しいの。さて、次はどんなふうにずらしてくるのかしら。