3月のライオン

3月のライオン 5 (ヤングアニマルコミックス)

ダメだ、もう。こんなの泣かずにいられるわけがないじゃあないかと読んで思いました。ラストの零くんの話もひなちゃんの話も涙なしでは読めません。涙腺崩壊。

後悔なんてしないっっ　
しちゃダメだ　
だって私のした事はぜったいまちがってなんかない！！

こう涙ながらに語るひなちゃん。こんな風には中々思えるものじゃあないです。辛くて辛くてたまらなくて本当は自分の選択は間違っていたのかもしれない、みんなのやり方のが普通のやり方なのかもしれない。だって自分が一番かわいいのが普通なんだもの。そうやって心が折れるのが普通なんだけどひなちゃんはそこを必死に踏みとどまって自分は間違ってなかったって思える強い子です。だからこそ、零くんは思うわけです。

その時泣きじゃくりながらもそう言い切った彼女を見てぼくはかみなりに撃たれたような気がした
不思議だ
ひとはこんなにも時が過ぎたあとで全く違う方向から嵐のように救われることがある

この流れは泣かずにはいられませんでした。確かにこういうことはあります。時と場所を超えて救われることって。頭にポーンと何かが飛び込んでくることって。この物語がいきつく先がどこなのかはわかりません。この先まだまだ辛い展開も待っているでしょう。でもきっと完結した先には何かがあると思います。そこに何が待ち構えているのか、楽しみにこの先を待ちたいと思います。