玉蘭

玉蘭

玉蘭

やはり桐野夏生を読むのは面白いんだけどもつかれる読書なのだなあと思いました。しかれども人が変化していく様を描くのはさすがにうまいなあとも感じました。人はいつまでも同じところには立ってはいられないものです。入れ物に応じて液体が形を変えるかのごとく、人間も状況に応じて変化していきます。そこら辺を無理なく描いてるのはやっぱり桐野節あってのことだなあと思いました。