神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

林業小説。しをんさんの幅の広さを感じました。おおよその展開であったり文章であったりは今までのしをん小説の流れをくんでいるものの、題材が林業であるため雰囲気がちょっと違いました。ていうか題材の選び方がすごい。今まで読んだことなかったもの。普通の作家さんは中々選ばない題材だもの。なじみがない題材だけにともすればとっつきにくい印象を与えがちだけども、林業1年生の勇気を主人公にすることで割とすーっと読むことができました。たまにはこういう「なあなあ」な空気の中で過ごすのもよいかもしれないなあと思いました。