優しさの時代

長女は男の子とはあまり遊ばず、もっぱら女の子専門の子でした。次女もまあどちらかといえば女の子のがよく遊ぶんだけども、男の子と遊ぶのも好き。そんな次女に年中の時「男の子なら誰が好きなの?」と聞いたら「Kくん。だって優しいから」と答えが返ってきました。実はこのKくんは「優しいから」とクラスの女児たちからすごく人気の子で他の女の子ママに聞いても「Kくんが好きって言ってるよ」というくらい。先生も「Kくんは優しいから女の子から人気なんですよ」といってました。
学年が上がって残念ながらK君とはクラスが分かれてしまったものの、同じ質問を再度してみたら今度は「Y君」と答える次女。Yくんは小学校も同じだしクラスも2年連続で一緒だからそれがよかったのだろうかと思い理由を聞いてみたら「だって優しいから」とのことでした。やはりキーワードは優しさ。
思えば活発で運動抜群でもやや荒っぽいところがある男の子は女の子にしてみたら「○○くんは優しくないからヤダ」という風に見えてしまう模様でした。「ドッジボールが強くてかっこいいから好き」「二重跳びができるから好き」という身体能力の高さに男らしさを見出して好きになるのではなく、遊んでいて楽しいという一緒にいて心地よいかどうかが判断基準っぽいのです。まあ、みんながみんなそうじゃないと思うんですけどね。たまたま私の周りにいた子たちがそうだっただけで。
でもこれは面白いことだなあと思うんです。別に恋愛というほど濃いものではなくてあくまで好意を持つってだけの話だけども。はたしてそういう女の子に人気の優しい男の子は将来家事を積極的にやる男に育つのか。はたまた、女の子たちもいずれは優しい男よりももっと違った感覚で好意を持っていくのか。まあそんなことは一個もわからないわけだけど。