昔の暮らし探検隊

今年長女は総合の授業で昔に暮らしについて調べるというのを1年かけてやるとのことで、その絡みで夏休みの宿題の中に「おじいさんおばあさんひいおじいさんひいおばあさんに昔の生活について聞いてみよう」というものがでています。なので昨日は祖母宅へ宿題をしに行ってきました。インタビュー項目は「子供の頃住んでいた場所・よくやった遊び・遊んだ場所・特別な日のごちそう・おやつ・給食・好きなテレビ番組やラジオ番組や歌手・服装や髪型・その他」だったかな。
昔は自分と同じくらいの年の子は弟・妹がいれば子守するのは当たり前だとか、学校行く前には子供が掃除をしなければいけないとか*1、学校から帰ってきたらお風呂の水くみしないと遊びには行けれなかっただとか、今みたいにきれいな色の服は着れなかったなどなどの話に現代っ子の娘たちは勉強になるなあといいつつも、昔の生活は出来ないなあとこぼしていました。まあ、そりゃーそうだろうねえ、君たち。冷蔵庫も洗濯機もテレビもエアコンも車も当たり前にある現代とそれがないのが当たり前の暮らしでは順応指数が違うしね。
話してるうちに戦争の話になり、「もう戦争はいやだねえ」という祖母の言葉はズシリと重かったです。戦争定番話としてのいものツルまで食べただとか白いお米は食べられなかったとかに目を丸くする娘たち。「まずいだとかはいってられなかったね」と祖母。他にもなぎなたで敵と戦う訓練みたいなのもしてたそうだけど「今思えばあんなことやっても仕方がなかったんだけどねえ」とはごもっとも。でも、当時はそれが見えていなかったそうです。戦争には色々と怖い側面があるけれど、これもきっとそうなんでしょうね。冷静に考えればわかるのにそれができないのが戦争なのだから。
祖母は戦前生まれでちょうど年周りはおひさまの陽子の少し下という大正女。だからこのドラマ見ると祖母の生きた時代はこんな感じだったのだなあと私は思うのです。まあ、陽子と祖母は全然違った状況で生きた人ではあるけれども。大体陽子が昔語りをしているという設定だからそれ相当にバイアスかけて語りなおしてしてるわけだし。祖母は「今の子はいいねえ。幸せだねえ。おいしいものもたくさんあるし今は幸せだ」といいます。よく、昔はよかったという人もいるけれど祖母にとっては今のほうのがいい世の中に思えるそうです。昔より今のがいいといえる事が本当の意味でいいことなのかどうかは私にはわかりません。でも、圧倒的な人生経験をもっている祖母がいいきるんだもの、いいに決まってると思いたいです。昔に比べ一回り小さくなった祖母。私が子供の頃はもっとふくよかな感じだったはずだけど病気を繰り返して随分痩せてしまいました。とにもかくにもまだまだ元気でいてもらいたいです。2年後、次女が長女と同じ年になった頃に同じ宿題が出るはずなのでぜひともその頃にはまた子供たちにたくさんのお話をして欲しいと願うのです。

*1:親は洗濯で忙しいから祖母の育った家では掃除が子供の仕事だったそう。