- 作者: 宮下奈都
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/11/10
- メディア: 文庫
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主人公は年子の妹に対してコンプレックスを持っていて、そのために高校卒業後家を出ます。このあたり、気持ちはわかるものの、もしうちの娘たちが姉妹でそのような感情を持ってしまったら…と思うと寂しくなってしまったりもしました。親としてはいつまでも仲良く過ごして欲しいもの。でもこれも成長の一つなんですけどね。もちろん、姉妹の心が離れ離れになったまま終わるわけもなく、読後感もよい爽やかな物語にはなっています。
私は4つのお話の中では最後のお話が一番好み。もうねーこれは私の少女漫画脳がキュンキュンいうてました。全体的に少女小説的ではあるんだけど。あーいいなあこういうのってちょっとにやにやしながら読んじゃいました。色んな要素を詰め込みつつ、最後にほわっと幸せな気持ちにさせてくれて楽しい読書となりました。