- 作者: 津村記久子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/08/08
- メディア: 単行本
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親はみんなおかしい。人間は家庭をもつとあんなふうに道理が通らなくなるものなのだろうか。家というものは、まともではいられなくなるほどのものなのだろうか。それとも単なる加齢による精神的な劣化現象なのだろうか。
家族ってねえ、家族なんですよ(意味不明)。そもそもまともな家って何なのだろうか。何もニュースになるような家族だけが特殊なわけじゃない。一見まともに見えていても一歩内側に入ればまともじゃない家なんかたくさんある。それでも彼女らは自立ができる年齢になるまでは家族という箱の中にいなければいけない。親の庇護を受けられようとそうでなかろうと子供は子供だけでは生きられないのだから。それゆえに私たち大人はその事に無自覚でいてはいけないし、それを驕ってもいけない。そういうふうに思いました。