2011年の読書まとめ

2011年は161冊の本を読みました。去年が160冊なのでほぼ同じようなペースで読書できてたよう。今年も楽しく読書ができたらいいなあと思います。
では恒例、2011年のベスト10いきたいと思います。一応、読んだ時の感想もリンクはっときましたのでよろしければどうぞ。長いので畳みます。

我が家の問題

我が家の問題

*1
鉄板奥田英朗の家族小説。いやー面白かった! 家族っていいなあ。いい事だけじゃなくて色んなことがあるし家族の数だけ物語はあるんだけどそれでも家族でいる事の素晴らしさが描かれています。読者を選ばない良作でおすすめ。
月夜にランタン

月夜にランタン

*2
私とは違うなあという考え方のとこもあるんだけど、ぐいぐい読ませる文章力はさすが。芸のある書評家は好きです。
七つの海を照らす星

七つの海を照らす星

*3
これが新人のデビュー作っていうのがすごい。今後の活躍が楽しみな作家さん。
新世界より (上)

新世界より (上)

新世界より (下)

新世界より (下)

*4
上下巻合わせて1000ページ超、おまけに苦手なSF小説でもあり気持ちの悪い生き物が出てきたりという苦手なものが色々混じってるのにもかかわらずの一気読み。力のある小説ってこういうものなんですね。
メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)

メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)

*5
問題作っていうのはこういうものですよっていう本。好き嫌いはっきりしそうだけど私は大好き。麻耶雄高はどこまでいってしまうのか、楽しみに今後とも見守っていきたいです。
追想五断章

追想五断章

*6
米澤穂信は相変わらず上手な作家だなあと思いました。こういう湿度の高い本書いても面白いです。小市民シリーズの続きを待ってるんだけどもまだまだなのかしらん。早く読みたいなー。
リセット (双葉文庫)

リセット (双葉文庫)

*7
男性向けというよりも女性向け作家さんだなあと読むたび思うがぜひとも男性にも読んでいただきたい作家さん。テンポもいいしちゃんとエンタメしてるしサクサクっと読めるのでとっても読みやすいです。
ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

*8
これねー、嫌いな人なんているの?ってぐらいの爽快感やカタルシスのある話。ぐいぐい物語に引っ張られてとにもかくにも力のあるお話だなあともいました。
水底フェスタ

水底フェスタ

*9
私が昨年読んだ辻村作品は『光待つ場所へ』『本日は大安なり』『水底フェスタ』の3作*10。どれもよかったんだけどムラ社会の歪んだ閉鎖性を描いた『水底フェスタ』を押してみたいと思います。辻村作品といえば閉鎖された社会の苦しさを描くというのがあるんだけど、なるほどこういう方向へも展開できるんだなあと。
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

*11
やっぱり西原はすごいよ。彼女のいう言葉にはちゃんと血が通っている。そう感じました。お金に関する話って日本人ってあんましたがらなかったりするとこあったりするけど、とっても大事な事なのでちゃんと考えてかなきゃいけないなあと思いました。娘の金銭教育、どうやってやろうかなあ。
あげてみてビックリ。なんだかんだでミステリ多いですね。へっぽこミステリ読みだしそんなにミステリに偏って読んでるつもりはなかったはずなのに蓋開けてみればこの様子。あはは。
10冊あげた中では読みやすさでいったら『我が家の問題』『ゴールデンスランバー』がおすすめ。万人受けする本だと思います。逆に『メルカトルかく語りき』はおすすめしません。ちょっと変わったミステリ読みたいなあって人にはおすすめしたいけど、嫌いな人は壁投げ本になると思うから。あくまで私にとってのベスト本ってことで。今年もたくさんステキな本に出会えますように☆