リーガル・ハイ

笑って泣けて忙しい一時間でした。緩急のつけ方が絶妙すぎて楽しいのなんのって。面白いってステキだ。
それと同時に母娘カプセルの怖さにぞっとしたりもしました。母娘関係は一歩間違うと共依存関係に陥りやすい側面があります。たぶんだけど、距離のとり方が父娘・母息子とは違うんでしょうね*1。母の呪縛の力は強力です。時に理解者のふりをして時に威圧的な顔をして時に弱者の仮面を被って母は娘を縛りつけます。今回のお話でも天才子役の娘に「仕事をやめてもいいのよ」といって娘の理解者のふりをしながら、いざ娘の仕事が減ってしまうと自殺未遂をして弱い母を娘に見せて縛りつけようとするエピソードがありました。典型的な悪いサイクルに入ってしまった母娘そのもの。
一度病んでしまった母娘を治すには距離置くのが一番良い方法です。だけどその力は通常は母側からは発動しません。だから娘が母から離れるしかない。それはお互いにとって苦しい事だけど。
今回のお話は以前から個人的に色々と思うところがあるテーマだったので見てて苦しい部分がありました。私も気をつけていかなきゃいけないなあと改めて思ったものです。娘は私とは全く違う人間で彼女たちは私とは違う人生を歩んでいくのだ。何かあったとき、いつでも温かく迎えてあげられるようにはしていたいけど必要以上に介入するような事はしたくない。程よい距離感を持って付き合っていくのがお互いのためだもの。子供は親の分身でも自己実現のための道具でもないんだしね。

*1:父息子についてはいまいちわからないので保留。