- 作者: 横田増生
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/06/07
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 141回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
この本ではナンシーの生い立ちから仕事を追いかけ、ナンシー関という人を色んな角度から見ていこうという本です。なるほどなあと思う反面、ナンシーがもし太ってなかったら消しゴムハンコを彫ってはいなかっただろうとか男性だったらもっと違ったほうへいっていただろうというのにはちょっと首をかしげました。ナンシーが持っていたユニークさはそんなことで簡単に揺らぐようなものではなかったと私は考えます。あの素晴らしい視点の持ち方やもののとらえ方は、そういったこととは切り離されたものだと思うのです。だからたとえナンシーが痩せてようが男性であろうがあのテイストは変わらなかったはず。
ナンシーがこんなにも早くに亡くなったのが悔やまれてたまらないが、私たちはナンシーのいない今を生きていくしかないのだ。さよならナンシー。私はいつまでもあなたの書く文章と消しゴムハンコが大好きでした。