悪の教典

悪の教典 上

悪の教典 上

悪の教典 下

悪の教典 下

やっぱり貴志祐介はうまいなあと思いました。ジワリジワリと読者を本の世界に誘い、ぐぐっと掴んでジェットコースターのようにぐんぐん振り回して一気に最後まで読ませちゃう手腕はさすが。このリーダビリティの高さはさすがエンタメ小説って感じ。貴志祐介の本領発揮です。物語の閉じ方としては想定の範囲内ではあったものの、この話の結末はこれがベストだと思うし文句はないです。面白い本でした。読む前は長いし時間かかるかなあと思ってたのにいざ読みだしたら2日で読めちゃったもの。
映画化という事でどこまでやれるのかが気になるところ。こういったお話を選んだんだもの、描き切らないのならば意味ないと思うのでとことん暴れて欲しいです。ドラマ化とは違い、映画のほうのが色々と自由きくんだしね。