月曜日の水玉模様

月曜日の水玉模様

月曜日の水玉模様

OL陶子の月曜日から日曜日までの7話の連作短編集。何気ない日常に潜む謎を主人公陶子が解き明かしていきます。あんまり本読む気分じゃないときに読んだんだけど、一気にエンジンかかってサクサクっと読めちゃいました。連作短編で1作の長さが40ページ切るくらいの長さだったからというのもあるのかもしれないけれど、私はこういう加納作品の温かさが好きでそれに触れることができたからページをめくる手が止まらなくなっちゃったのかもしれません。もちろん、温かいだけではないのが加納作品。優しさの中に優しくないことも描かれています。でもそういったリアルとファンタジーのさじ加減が私は好きだなあと思うのです。