大奥

決まったときは脚本が心配で心配でたまりませんでした。及び腰になって大事なとこをすっぽかしてただのラブロマンス時代劇にされちゃったらどうしよう…って。キャストに不安はないけど、脚本がどうなるのかが全然わかんなかったんだもの。それが蓋を開けてみればほぼ原作通りでビックリ。追加のエピソードも多少はあったけどほぼ原作に忠実でした。セリフもそのまんまなのが多かったし、カット割りもマンガのまんまのもあったしね。漫画がそのまんま絵コントになるなんて予想外だったよ。これは本気でやるつもりだという決意表明だと受け取ってもいいんですよね?
麻生裕未の春日局ははまり役でした。JINの栄さんも中々にすごみがある役だったけどそれどころじゃないもの。去年の今頃はカーネーションで乙女チックお母ちゃんをかわいらしく演じてたのにねえ。その面影0だもの。さすが女優さんです。
田中くんの玉栄もイメージを壊すことなくうまくはまってたと思います。綱吉編では西田敏行が演じるこの役、どうつないでいくのかという興味もわきました。
多部ちゃんの家光もよかった。かわいかった。原作を踏まえて逃げずにドラマ化されてると仮定すると、今後はこれまた難しい役になるんだけど家光の激動の人生をどう演じてくれるのか楽しみ。多部ちゃんならやってくれると信じてるからね。
そしてそして堺さんですよ。有功は玉木宏というイメージをずーっと持ってたんだけど堺さんもやっぱりステキでした。今後はあんな有功やこんな有功を演じてくれるのかと思うとにやにやしてきちゃう。
とにかく最後まで突っ走って映画に繋いでくれることを祈るのみです。本気でやるからこそ、伝わるものがあるんだから。