短篇五芒星

短篇五芒星

短篇五芒星

舞城王太郎という作家を一言でいうのは難しい。突風みたいな勢いがあってぐわんぐわん頭揺さぶられる作家、それが私にとっての舞城王太郎なのかなあと思います。言葉が勢いつけてぶつかってきて気がついたら物語の中の世界に巻き込まれてて、あれれ?と思ってる間に終わっちゃう。あとは不条理を描くのがうまい作家さんかなあとも思います。世界は簡単に割り切れることばかりじゃない、実に不条理なことにみちている。それをうまく抽出して物語として昇華してくれるのが舞城ワールドの魅力のひとつなのだと思うのです。