東京ネバーランド

東京ネバーランド

東京ネバーランド

ヒトリをめぐる女性たちを描いた連作短編集。ヒトリはピーターパンのような男性で彼のもとにまるでウェンディの様に女性たちが訪れ、去っていく。ピーターパンといえばティんカーベルということで彼女に該当するような女性も描かれています。モラトリアムの象徴であるネバーランドは確かに居心地がいい、ピーターパンと一緒にいればいつまでもモラトリアムの中にいれると思ってしまう。だけど、ウェンディはネバーランドを去りピーターパンと別れてしまうものです。ピーターパンとはいつまでも一緒にはいれない。そう考えると、ピーターパンって寂しいものなのかもしれないですね。