- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/01/01
- メディア: 単行本
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読んでてしんどい話でした。『ボトルネック』に比べたらまだましかなあとも思うけど、まだ義務教育中の子供に課せられたことかと思うとやっぱりしんどいものです。文章は読みやすくするするっと入ってくるだけに終盤に明かされる事実が重くのしかかってきてたまりませんでした。読みながらこれはもしかしてそっちにいってしまうのだろうかなどといやーな予感に眉間にしわを寄せつつ読んでいたら、やっぱりその通りの展開に。せめて子供の話じゃなかったらなあと思ってしまうけど、子供の話だからこそその残酷さがより浮きだつのでしょうね。子供は大人がいないと生きていけれない、だからこそそのサヴァイブは大変なのだ。子供なのに子供でいることを許されない子供の話はいつ読んでもいつ聞いてもしんどくなってしまいます。1冊の本としては面白かったんですけどね。