2013年の本の話

昨年1年間で読んだ本は105冊。ギリ100冊超えたけど予想通りだいぶ減ったなー。たぶんだけど今後は100冊前後で落ち着くんじゃないのかなーと思います。
2013年のマイベストの10冊がこちら。

ギャングエイジ

ギャングエイジ

ちょっと欲張りすぎたかなーと思わないでもないけれど、それ以上に胸に訴えかけるものがあるお話でした。学校をめぐるお話は色々あるけれど、やっぱり子供たちにとっても先生にとっても幸福な関係が築ける場所であって欲しいなあと願いたいです。
かわいそうだね? (文春文庫)

かわいそうだね? (文春文庫)

やっぱり大好き綿矢さん。今後年齢を重ねることによって作風がどのように変化していくのかを込みで楽しみな作家さんです。
玉磨き

玉磨き

ちょっと不思議、だけどぐぐっと引きつけられてやまないのが三崎作品。ありえない世界をさも本当なように描けるというのはやっぱりすごいなあと思います。作り込み方がやっぱり好きだ。
少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)

少年少女飛行倶楽部 (文春文庫)

私ってきっと永遠にジュブナイルが好きなんだろうなあって思います。十代ってキラキラしてるけどキラキラしてるだけじゃなくて色んなことが良くも悪くもぐるぐる渦巻いていてその感じが私にはとても眩しく映るんですよね。
ニュータウンは黄昏れて

ニュータウンは黄昏れて

いつもの垣谷作品のファンタジー感をあえて封じて書かれているため、漂う空気にゾワっとしながら読みました。きれいなハッピーエンドもいいけれどこういう作品も好きです。
異国のおじさんを伴う

異国のおじさんを伴う

贅沢、とにかく贅沢な気持ちになった本です。本を読む醍醐味って色々あるんだけど文章そのものを味わって読めるありがたさに満ちててそれが読んでて嬉しかったですね。
小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

やっぱり宮部さんは鉄板ですね。宮部さんの力量を持ってすればもう少しコンパクトにできたのではないのかと思いながらも、圧倒的な読後感にやられました。
王妃の帰還

王妃の帰還

今脂がのっている作家さんの一人である柚木さんによる女子校でのスクールカーストの話。柚木さんは白柚木と黒柚木とあるけれど、程よくミックスされた今作のような小説が好き。今後ますます飛躍される作家さんだと思うので楽しみです。
ノエル―a story of stories

ノエル―a story of stories

道尾さんこんなに上手な作家さんになられてたんだなあと感慨深い気持ちで読みました(失礼)。ミステリと文学をうまく融合させて心地よく読ませることができる作家さんになられたんですねえ。初期作もいいけど今のほうのが好きだと思えることは幸せだなあと思う。
はじめてだらけの夏休み

はじめてだらけの夏休み

機能不全家族に育った少年の一夏の話なんだけどなんともまあしんどいお話でした。子供が子供らしくいられることって本当に幸せだしありがたいことなんだよなあとしんみり。
今年もステキな本にたくさん出会えますように。