極悪がんぼ

今回のターゲットは要潤演じる外面だけはいいDV男だったわけですが、ぞわっとするほど怖かったです。なんでこの人こんなに暴力が似合ってしまうのだろうかってくらい私にはリアルに感じられる怖さでした。要潤って決してそういうイメージの人ではないんですけどね。いやー役者さんって怖いわーすごいわー。
今回も例によって余計なことして貧乏くじを引いてしまう薫。しかしなあ、このオチはさらっと流すには根深い問題をはらんでいるなあと思いました。DV男っていうのも十分問題なわけですが、それ以上に問題なのはDV男を切ることができなかった女のほう。彼女はあそこで彼との関係を断ち切って逃げ出すチャンスを得ていたにもかかわらず、彼との人生を選びました。ここで外に助けを求めて逃げ出すことができる人ならばよかったんでしょうが、彼女が選んだのは彼との供依存カプセルの中に引きこもることでした。彼女の行動を愛と呼ぶ人もいるでしょう。だけど、あれは愛じゃないよね。ただ、依存しているだけ。依存してますます彼をダメにしているだけ。こういうのって嗜好の問題ですごく難しいんですよね。他人がガチャガチャ言ったからといって解決するとは限らない。勇気を持って逃げだす覚悟がない限りは同じことの繰り返しになるだけだもの。難しいなあ。